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いちろぐ。

痴漢師A

第三章 双子姉妹・遠山千夏、千冬 ①


 夕刻の桜川駅。
 俺はいつも通りここで獲物探しをしていた。

「うーん……」
「いないねぇ……」

 俺の前で、小田と美久が顔を捻っている。

「いや、別にお前らに獲物探しを頼んだ覚えはないんだが……」

 目の前の二人を見て思わずため息をつく。
 この時間になると美久が俺に合流することはよくあることだが、この日は珍しく小田も現れた。獲物探しに協力するよ、と小田がホームに繰り出すと、美久も対抗心を燃やして獲物探しを始めた。
 しかし、結果はこのとおりだ。

「ねえエイジ君。場所を変えないかい?」
「うん、アタシもそうしたほうがいいと思う」

 珍しく息のあった二人が場所変えを提案をした。お前らに言われなくても勝手にするよ、と言いたかったが、面倒なことになりそうなので心に留めた。

「そうだ、この前みたいに丸井橋に行かないかい?きっとムチムチムンムンなOLがたくさんいるよ」
「はぁっ?エイジはそんな年増なんかに興味ないし。ねっエイジ、成篠にしよっ。あそこだったら今は下校中の学生が多いよ」

 息の合ったのも束の間、再び小田と美久が睨みあう。

「丸井橋がいいって」
「いーや、成篠っ!」

 俺の意向など気にもせず、二人がいがみ合いを始める。大の大人と幼い少女が言い争う姿は傍から見れば大変目立つので、正直やめて欲しい。

(そうだな……。この前は丸井橋に行ったし……)

「成篠にするか」
「わーいっ♪」

 俺の最終決定に、美久が飛び跳ねて喜んだ。

「へへーん。アタシがエイジのサポートするから、小田さんはもう帰っていいよーっと」
「がーん……」

 美久の子供じみた挑発に、小田が肩を落とす。そのせいで、ただでさえ弱々しい風貌に拍車が掛かって見える。

「うう……わかったよ。エイジ君、協力が必要なときは呼んでくれよ……。お嬢ちゃんだけじゃ不安だから……」

 搾り出すようにそう言うと、小田はとぼとぼと帰っていった。その惨めな中年の姿に、なぜだか俺は心が痛むのだった。

*

「わぁ~。やっぱり学生がいっぱいっ」

 俺と美久は成篠(なりしの)駅にやってきた。

 成篠は桜川からは数駅外れた場所にある学園都市だ。駅は様々な制服に身を包んだ学生たちで溢れ、美久の言うとおり、学生をターゲットにするならここが最適だろう。

「エイジエイジっ、あの人とかどう?あっ、あの人も美人っ!」

 興奮した様子で美久が女子学生たちを指差しては、俺に知らせてくる。
 これだけ多くの学生がいるだけあって、確かにそれなりに美人は多い。しかし、今まで多くの学生は堕としてきた俺には、ただ可愛いだけの獲物はつまらない。

(なにか、俺の心を惹きつける獲物はいないものか)

 そんなことを考えながら学生たちの波を眺めていた。

 しばらく眺めていても俺の目に適う獲物は現れず、今日はもう終わりにするか、と諦めかけた頃、ついにその時は訪れた。

(あれは……)

 短めのサイドテールのよく似合う、小柄な少女。背丈は美久とあまり変わらないが、その顔は美久におとらず可愛らしい。今日見た中では最高級の美少女だが、さらに俺の目を惹く要因があった。


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(双子か……?)

 その少女の隣には、鏡に映したかのような瓜二つの美少女がもう一人いた。隣の少女と同じような背丈で、反対の位置で髪を結わえている。遠目に見る限りには双子にしか見えない。

「ん、どしたのエイジ。うわっ、あの二人すごい可愛いね。お人形さんみたい」

 お人形という美久の形容に、なるほどなと思った。あのような美少女も、探せばほかにも見つかるだろう。しかし、あのような瓜二つの美少女が並ぶ姿は、どこかこの世のものではないような、神秘さすら感じられた。

(面白い。今回の獲物はあいつらに決定だ)

 そう心の中で呟き、もう一度彼女たちを観察する。

 よく見ると、瓜二つの少女にも僅かな違いがあることに気づく。まず、その瞳。かたや釣り目がちな気が強そうな眼差し。もう一方は垂れ目がちなおっとりとした眼差し。顔は瓜二つだが、その目だけは正反対の印象だった。

 そしてもう一つはその胸元。勝気そうな少女はそこに僅かしか膨らみがないが、おっとりとした少女の胸元は学生とは思えぬほどの巨乳が制服を押し上げていた。

(なるほど…、よく似ているようで実は正反対な二人ってわけか)

 見ればみるほど、この二人に興味が湧いてきた。どちらの美少女も、俺の獲物に相応しい相手だ。

(いいだろう……、二人同時に相手してやる)

 おそらくあの二人、登下校は一緒に行っているのだろう。そうなれば、二人一緒に相手をしたほうが手っ取り早い。二人同時痴漢など経験がないが、俺ならできるはずだ。

「よし、あいつらを獲物にする。ありがとよ、美久。もうお前は帰れ」
「え~、アタシいちゃいけないの?いいじゃん、見てるだけだし」

 予想通り、美久は文句を言ってきた。まあ見てるだけならいいかと、今回はしぶしぶ了承した。

 そうこうする内に電車が到着し、二人の少女はそれに乗り込んだ。

(よし……、今回はいつもの二倍楽しめそうだぜ)

 二人を追うように、俺と美久もその車両に乗り込むのだった。 

*

 車両内はすでに満員で、学生が多く乗り込んだことでさらに密度が増しているようだった。

(双子は、と……。お、いるな)

 目当ての双子少女は車両の隅に並んで立っていた。学生やサラリーマンに周囲を囲まれ、肩を寄せ合っている。

 美久をその場に残し、俺は人の合間を縫って二人の背後まで近づいた。そして、電車に揺れた隙をついて身体を密着させた。

(二人同時……、いけるか……?)

 俺自身、この能力を二人同時に使用したことはなかった。だが、麻美や京子を相手にしてきた感覚の研ぎ澄まされた今の俺ならやれるはずだ。

(よし……いくぜ)

 軽く目を閉じ、意識を二人に触れた部分に集中した。

――あぁ、満員電車は嫌だなぁ~。千冬とはぐれないようにしなきゃね。

 まず一人目、気が強そうな少女の思考を読み取る。そして――

――うぅ…人がいっぱい……。でもお姉ちゃんがいるから大丈夫、だよね……?

 おっとりしたほうの娘の思考も無事俺の脳内に流れ込んだ。二人同時でも俺の能力は健在であることが証明された。続いてこいつらの詳細なデータも読み取っていく。

 名前は遠山千夏(とおやまちなつ)と千冬(ちふゆ)、この近辺の女子校の一年生で、推測していた通り双子の姉妹だ。

 気が強そうなほうが姉の千夏で、妹思いで芯の強い性格だが、多少わがままなのと胸が小さいのが玉に瑕だ。
 もう一方のおっとりしたほうが妹の千冬。心優しい性格なのだが、未だ姉離れできないことと、姉と違って大きすぎるバストがコンプレックスのようだ。

 二人は超がつくほど姉妹仲が良く、子供の頃からずっと一緒だった。人並みの恋愛にも多少の憧れはあるが、未だ二人とも男性経験はない。

(性格は正反対だが、うぶなところはそっくりってわけか)

 はっきり言って、普通に痴漢する分にはやりやすい相手だろう。ただ、二人同時ということを除けば。

 
 俺は両手を伸ばし、スカートの上から二人の尻を撫でた。

――あれ……?

――誰かの手が、お尻に当たってる……?

 やや指先に力をこめ、尻肉を優しく揉んでみる。二人とも尻の形がよく、若く引き締まった尻肉は弾力があった。わずかな肌触りの違いを探るように、両手で二つの桃尻を揉んでいく。


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――やだ……これ、痴漢…!?そんな、お尻揉まれてる……?
――こ、怖い……。でも騒いだりしたら、こいつ、千冬にも手を出すかも……。

 姉の方が先に痴漢に気づいた。しかし彼女は妹に危害が及ぶことを恐れて、健気にも耐えることを選んだようだ。

――あ……お尻いっぱい揉まれてる……、もしかして痴漢……?
――やだやだ、怖いよぉ……。お姉ちゃん、助けてぇ……。

 一方の妹もようやく痴漢されている事実に気がついたようだ。姉の方に視線で助けを求めるが、今の姉には妹を気にかける余裕はない。

 しばらくの間、二つの尻肉の感触を楽しむ。どちらかといえば姉のほうがスレンダーで、尻肉はきゅっと引き絞まっている。妹のほうは肉付きがよく、もちもちと柔らかな尻たぶは指先に吸い付いてくるようだ。

 俺は指先をショーツの中に滑り込ませた。まだ未発達であろう二人の女性器を、直接愛撫する。

「んっ…あぁっ…!?」
「あっ、やぁんっ……!?」

 少女たちの身体がピクッと反応した。処女の二人には女性器の直接の愛撫は刺激が強いだろう。しかし俺は容赦することなく、二人の小陰唇を指先で弧を描くように撫でまわす。

――い、いやっ、こいつ…、アソコを直接触って……、ん、んぁあっ…!

――やぁん……そんなとこ触っちゃダメぇ……!

 まだオナニーの経験もない二人は、自分の秘部を愛撫されることに戸惑っている。俺はさらに二人のスジマ○コの中心の穴に指を差し込んだ。

「「んぁぁあっ……!」」

 二人は同時に高い声で嬌声を上げた。そしてその声で、二人はようやく互いが同じ状況にいることに気づいた。

「ち、千冬……」
「おねぇ、ちゃん……?」

 しかし、俺は二人に考える暇すら与えない。膣口に差し込んだ指を動かし、牝穴を掻き回す。

「ふぁあっ…!?」
「や、あぁあんっ!?」

――いやっ……そんな激しくしないで……、ち、千冬ぅ…!

――んぁああっ…、お姉ちゃんの前で、変な声でちゃうぅ……!?

 二人の少女は思わず甘い声を漏らす。お互いの心配をしようとするも、自らに芽生えつつある感覚がそれの邪魔をする。

――やだ……、アソコが熱くなってきた…、な、なんなのこれ……。

――ふあぁっ…なんだか、気持ちいい……?ああっ…そこだめぇ…。

 二人の媚肉が絞まり、指先を絞めつける。膣口からは愛液が分泌され、膣壁の緊張もほぐれてきた。双子の二人は性感帯も同じならその感度までもがよく似ている。

 俺は膣内を抉る指を二本に増やす。そして、秘穴の浅い部分、もっとも感じるであろう膣壁を強く擦った。

「「んああぁああっ……!」

――だ、だめっ…そんなとこ強く擦られたら…。千冬の前なのに、変な気持ちになっちゃぅうっ……!?

――いゃああんっ、そこっ…、気持ちいい……、だめぇ、おかしくなるぅ……!

 もはや二人の身体は快感に支配されている。俺はぐしょぐしょの膣穴を強く掻き乱し、二人を絶頂へと導いた。

「いやっ…、あぁああんっ!」
「ふぁああああんっ!」

 二人が同時に絶頂に達した。膣穴に差し込んだ両指が、痙攣する媚肉に強く絞めつけられる。

――あぁっ…はぁ……、そんな、痴漢なんかに……、悔しい……。

――んぁ……気持ちよかった……。お姉ちゃんも、気持ちよくなったのかな……。

 絶頂に達した二人の思考には僅かに違いが見られる。どちらかといえば妹の千冬のほうが快感を素直に受け入れているようだ。一方の姉の千夏は、妹を守れなかったことに強い自責の念を抱いている。

「二人とも、仲良くイッたみたいだな」

 朦朧としている二人の少女に小さな声で語りかけた。双子は驚いて後ろを振り返る。

「また会いにくるよ。じゃあな」

 呆然と俺を眺めている二人を残して、俺はその場を離れた。 

*

 次に停車した駅で俺は電車を降りた。遠目に俺の姿を確認した美久も慌ててついてくる。

「ねぇエイジ、あの子たち、どうだった?」
「あぁ…。いい感じだったよ。二人一緒だからな、いつもの二倍は楽しめた」
「ふーん……」

 自分から聞いたくせに、なぜだか美久は面白くなさそうだ。

 しかし、美久に連れられ成篠に来たことは本当に正解だと思った。今まで多くの獲物を堕としてきたが、あのようなハイレベルな美少女を二人同時に痴漢した経験はなかった。それに、今回のことで、俺は自身の新たな可能性を見出すことが出来たし、何よりかつてない興奮を覚えた。

(くく……、次はお前たちの純潔を奪ってやる)

 電車内に響き渡る双子の嬌声のハーモニーを想像すると、自然と笑みがこぼれてしまうのだった。
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