翌日の夕刻。
俺は満員電車の中で小田と落ち合った。
「よう、おやっさん。準備はできてるか」
「ああエイジ君。もうバッチリだよ。なんせエイジ君との初めての仕事だもんね。失敗するわけにはいかないよ」
漲った目で俺は見つめながら小田が言う。この中年男、心強い存在なのは間違いないが、俺への心酔っぷりは少々気持ち悪い。
「それで、ターゲットはやってくるのかい?」
「あぁ。俺の勘が確かなら、あいつは必ずやってくる」
そして揺られること数分。電車は桜川で停車した。
(きた…!)
山吹麻美が車両に乗り込んできた。
麻美は少しそわそわした様子で、あたりを見回している。
「へぇ…、あの子が…。なんか地味な子だなぁ」
「まぁ多少はな。おやっさんもすぐにあの子の魅力に気がつくさ」
そう言って麻美をやや離れた位置から観察する。
しばらく動かなかった麻美だが、車両が発進するのと同時に、意を決したかのように歩き出した。人を掻き分け進む先は、昨日と同じ場所、乗車口とは反対側のドアの前。
(ふっ、やはりな……)
昨日の俺の言いつけ通り、麻美はドアの前に陣取った。小田が集めた大量の痴漢に周囲を囲まれているとも知らずに。
「それじゃあ、あとは適当に見ててくれ」
そう小田に言い残し、俺は麻美に近づいた。
外向きに立っている麻美の背後にポジションをとった。周囲では、大量の痴漢たちが乗客のふりをしながら俺の様子を伺っている。
俺は挨拶代わりと言わんばかりに、麻美の柔尻をガッとつかんだ。
「きゃっ…!」
麻美が小さな悲鳴を上げた。
――あぁっ…き、きた……昨日の人だわ……。
――怖い……、でも…、私が決めたことだもの……。
少しおびえた様子の麻美だが、わずかに決意のような強い意思を感じとれた。自らの殻を破りたいという強い意志を。
「よく、来てくれたな。昨日の続き、俺からの特別レッスンだ」
そう耳元で囁き、麻美の柔らかい尻を揉む。
――あぁ……またお尻揉まれてる……、これ……おかしくなりそう……。
「あっ……ふぁ……、あん……」
麻美の口から甘い吐息が漏れ、ドアのガラスを曇らせる。桃尻はむにむにと形を変え、指先に吸い付いてくる。めくれたスカートから除くパンティーは昨日と違い、少々派手になっていた気がした。
尻と同時に胸も愛撫する。片手に収まるほどよい大きさの乳房を、強くもみほぐす。
「ひぁ…んっ……、ふぁあ……あぅ……」
周りを憚らず、麻美は嬌声を漏らし続ける。
俺はパンティーを巧みにずらし、性器を直接弄る。
――あぁ……アソコ触られてる……、すごい……気持ちいいよ……。
クリトリスに軽く触れると、麻美の身体が小さく痙攣する。いつの間にか、秘裂からは愛液が滲み出し、床に滴り落ちていた。
(頃合だな)
俺は愛撫の手を止め、再び麻美の耳元で囁いた。
「麻美…、本当の自分を知りたいか」
「えっ……?」
麻美がこちらを振り返り、俺の顔を見つめる。俺の顔をしっかりと確認するのはこれが初めてだろう。
「本来のお前は魅力に溢れている。俺なら、本当のお前を解放してやることができる」
ゆっくりとズボンのチャックをおろす。麻美の目の前で、俺のいきり立った肉棒が露になる。
「あ……」
赤黒い勃起ペニスを目の当たりにし、麻美が言葉を失う。心のどこかではこうなることを予想していたのだろうが、いざ本物を目にすると怖くなったのだろう。
「最初は怖いかもしれない。だが、それを乗り越えたとき、お前はもっと輝くことができる」
そう言って、再び麻美のマ○コを愛撫する。
「あっ…、ん……」
――怖い……、でも……知りたい……本当の私を……。
やがて、怯えていた麻美の目つきが変わった。麻美はまっすぐに俺を見上げ、呟く。
「あなたの……名前を教えてください……」
「アキノ、……アキノ エイジだ」
俺は少女に名を明かした。変わろうとする少女への俺なりの誠意だ。
「アキノさん……、私、変わりたい……。あなたの手で、私を変えてください……!」
力強い声で、麻美が俺に告げる。
「よく言ったな……麻美……」
俺は肉棒を麻美の濡れそぼる花弁へと近づける。そして麻美の片足を抱え上げ、剛直を膣内へ押し込めていった。
「ひぅ…っ、あっ…あぁぁあっ……!」
ミチミチと膣口を広げ、肉棒が侵入していく。やはり処女の肉穴は狭く、麻美は悲鳴のような大声を漏らした。周囲の乗客にも聞こえそうなほどのボリュームだったが、周りを痴漢たちが囲んでいるため俺たちの姿は完全に隠されている。
「力を抜け、麻美。すぐに気持ちよくしてやる」
俺はゆっくりと腰を揺さぶっていく。強張って異物を締め付けるだけだった膣内も、徐々に柔らかくほぐれていく。
「ふぁっ…あっ、あぁあっ…あん…」
――ああっ……、私、電車の中で痴漢さんに処女奪われちゃった……。
――あんっ……なにこれ…痛かったのに……アキノさんが腰を動かすと、だんだん気持ちよくなってくるの……。
「あぁ、あんっ……ふぁっ、んぁぁああっ」
麻美の喘ぎ声は徐々に色っぽさを増していく。それと同時に、膣口からは愛液が溢れだし、ピストンをスムーズにしていく。
「どうだ麻美。俺のチ○ポは気持ちいいか」
「あぁっ……はいっ……。すごく…大きくて……んんっ、気持ちいいです……」
「ふふっ、こいつはな、お前が魅力的だから、こんなに大きくなったんだ」
「えっ…?」
「だから、もっと可愛い声で鳴いて、俺を悦ばせてくれよ」
腰を激しく突き上げ、麻美の膣肉を抉る。ピストンが激しくなるにつれ、結合部からはジュプジュプと水音が鳴り響く。
――あぁ……アキノさんが私の身体で悦んでる……嬉しい……。
――もっと……、もっと気持ちよくなって、アキノさんを悦ばせたい……。
麻美の嬌声が大きくなる。膣肉はうねうねと収縮し、肉棒に絡みつく。
「ああ、いいぞ、麻美…。もっと自分を晒しだすんだ」
俺は仕上げとばかりに腰を深く突き上げる。子宮までズンズンと小突いていくと、麻美の膣内がぴくぴくと震えだした。
――あぁっ…ダメ、頭が真っ白に……、気持ちいいのがきちゃうぅぅうっ!
「ふぁっ、あぁぁぁああっ!」
麻美が絶頂を向かえる。激しく痙攣する膣内で、俺の肉棒も限界を迎えた。
どびゅるるっ、どびゅっ!どびゅびゅっ!
膣内の奥底で、欲望を解き放つ。精液は麻美の小さな膣穴をあっという間に埋め尽くし、結合部から泡を立てて溢れ出す。
「あぁ…んん……ふぁぁあ……」
恍惚の表情を浮かべ、麻美が俺に身を寄せる。それを胸元でやさしく受け止め、囁く。
「麻美、これが本当のお前だ。今のお前は、他のどんなアイドルよりも魅力的だよ」
「はい……、ありがとうございます……アキノさん……♥」
ぐったりとしながらも、麻美は嬉しそうにそう呟くのだった。
*
電車を降りると、興奮した様子の小田が俺に語りかけてきた。
「いやーエイジ君、やっぱり君はすごいよ。まさか電車の中で痴漢どころが、セックスまでしちゃうなんてなあ。周りの痴漢たちもビックリしてたよ」
そう言いながら、小田は目を輝かせている。
「いや、こちらこそ今回は助かったよ。あれだけ派手なことができたのも、おやっさんが痴漢を集めてくれたおかげだ」
「あれぐらい朝飯前だよ。あいつらも、いいものが見れたって喜んでてさ、これからもまた呼んでくれって言ってたよ」
そう言って上機嫌の小田は去っていった。
俺も家路につこうかと歩みを進めたその瞬間、背後から俺を呼び止める声が聞こえた。
「アキノさんっ」
声の主は麻美だった。頬を赤く染めた麻美が、振り返った俺の元へ歩み寄る。
「その……今日はありがとうございました…。アキノさんのおかげで、私変われそうです……♥」
色っぽい眼差しで俺を見つめ、麻美が語る。
「それで……あ、あの…これ、受け取ってくださいっ……」
そう言って二枚の紙切れを俺に手渡し、麻美は去っていった。
一枚は麻美の連絡先が書かれたノートの切れ端。
そしてもう一枚は、入手困難といわれる、SAKURA乙女の公演チケットだった。
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