***
朝――。
校門をくぐる晴人の表情にいつもの気だるさはない。そのかわり、なにか思いつめたような深刻な表情をしていた。
晴人(あぁ……、まだ実感がわかないよ……。まさか、自分がこんな体質になるなんて……)
昨日、この学園の守り神と名乗る少女・リリアは、晴人をとんでもない体質に変えてしまった。
その体質とは、発情伝染体質――晴人の性的な興奮が、周りの人間にも伝染してしまう体質である。
晴人(うーん、興奮した女の子とエッチできるならいいけど、場所は考えないとな。教室で発情なんてしちゃったら大変なことになるし……。いやいや、そもそも学園内で発情なんてしちゃダメだろ)
脳内であれやこれやと考えてはいるが、どうしても思い出されるのは、昨日の保健室でのことである。
晴人(しかし、あれは本当に夢のような時間だったなぁ……。まさか、彩子先生とエッチできちゃうなんて……)
昨日、晴人は学園の保険医、白川彩子と保健室で性行為に及んだ。普段より保健室に入り浸り、彩子とは親しくさせてもらっていた晴人。それが、そのまま成り行きで男女の関係を持つことになったのは、リリアが与えてくれた力が要因に他ならない。
晴人(困った体質になったのは事実だけど、あんな気持ちいいことがまたできるなら、この発情体質も悪くないかな、なんて……)
夢のようなひとときが脳裏で蘇り、晴人は一人にやつく。さすがに昨日は困惑してしまったが、基本的に晴人は楽観的な性格である。
思わず股間が固くなってきたことに気づいて、晴人はいかんいかんと首を横に振った。
?「なーに朝っぱらからニヤニヤしてんの?相変わらず気持ち悪いわね、ハルト」
聞きなれた声がしたので、晴人は我に帰って声の主のほうへ顔を向けた。
晴人「なんだよ、七瀬。そっちのほうこそ、人の顔じろじろ見るなよな」
七瀬と呼ばれたロングのツインテールがよく似合う美少女、彼女は晴人の幼馴染、七瀬萌(ナナセ モエ)だ。
萌「べっ、別にじろじろ見てなんかないわよっ!そっちがアタシたちの進行の邪魔なとこにいただけなんだからっ」
わずかに頬を赤くして、彼女はふんっと横を向いた。
?「まぁまぁ萌ちゃん。ハルくんっ、おはよう」
晴人「おはよう、美崎」
萌のとなりで晴人に声をかけたのは、晴人のもう一人の幼馴染、美崎愛梨(ミサキ アイリ)だった。
愛梨「ハルくん、今日は一人?だったら、ハルくんも私たちと一緒にくればよかったのにね」
そういってにっこりと笑う笑顔がまぶしい。清楚さを感じさせるストレートのロングヘアーも相まって、さながら彼女は学園内に舞い降りた天使のような可憐さだった。
萌「ダメよ、愛梨。こいつと一緒にいたら、いっつもアタシたちの身体、いやらしい目で見てくるんだから」
晴人「うるさい。だれがお前の身体なんか見るか」
愛梨「もう~、二人とも、仲良くしようよ~」
子供じみた口喧嘩を始める萌と晴人を、愛梨がなだめる。幼馴染である3人にとって、こんなことはよくある光景だった。
子供のころからずっと一緒だった3人は、そろって白蔭学園に入学した。一年生のときはそれぞれ別のクラスだったのだが、二年生になったこの春、なんとめでたく3人同じクラスとなったのである。
晴人(強がってはみたけど……、美崎や七瀬の身体をいやらしい目つきで見てるのは事実なんだよな……)
実は萌の言ったことは図星であった。人一倍性欲の強い晴人は女の子を見るとその身体をいやらしい目で見るのは常であったが、とくにこの幼馴染たちの身体は晴人にとって特別であった。
晴人(とくに七瀬のやつ……、最近急にいやらしい体つきになりやがって……。学生のくせに、なんだあの凶悪なおっぱいは。自分が世の男子たちの慰み者になってるって気づいてんのか?)
悟られぬよう、晴人は萌の身体をさりげなく観察した。
きりっとしたつり目がちの眼差し、制服の下でもその存在を主張するGカップの乳房、ミニスカートからすらっと伸びる張りのある太股。七瀬萌は、およそ学生らしからぬ抜群のプロポーションを誇っていた。
じつは彼女は、学業の傍ら、現役JKグラビアアイドルとしても活躍していた。白蔭学園は意外とこういうところに寛容で、萌自身も学業成績が優秀なところもあって、アイドル活動は黙認されているのだった。JKでありながら大人顔負けのダイナマイトボディのギャップが受け、彼女は現在人気急上昇中である。
萌「あ、ハルト、またアタシの身体みた」
晴人「なっ、み、みてねーし。大体、お前は自意識過剰なんじゃねーの」
萌「なによ、素直に言ったらどうなの?萌さんの身体が素敵すぎて夢中になってましたー、って」
余裕たっぷりにそういうあたり、萌は見られること自体、それほど嫌がっているわけではないようだった。
晴人(萌のやつ、本当は自慢の身体を見てほしいだけなんじゃないのか?)
晴人は一度、萌になんでグラドルになんかなろうと思ったのかと聞いたことがあった。そのときは彼女はなにも答えなかったが、案外、自慢の身体で優越感に浸りたいだけなんじゃないかと晴人は思った。
愛梨「も~、二人とも、その辺にしときなって。それに、ハル君も男の子なんだし、萌ちゃんぐらい素敵な女の子を前にしたら、ちょっとぐらいは……ね?」
晴人「なっ……、み、美崎……、だから見てないんだって~~」
愛梨に冷静に指摘されると、さすがの晴人も恥ずかしくなった。晴人がそれっきり黙りこんでしまったので、三人は再び教室へむかって歩き出した。
晴人(でも……、美崎の身体も、七瀬に負けないくらい魅力的なんだよな~)
恥ずかしがっていたのもつかの間、晴人の視線はもう一人の幼馴染、美崎愛梨にむかっていた。
晴人(最近なんだかむっちりと女の子らしくなったし……、おっぱいは七瀬ほどじゃないけど、お尻は七瀬以上にふっくらで柔らかそうだ……。性格も七瀬みたいにガサツじゃなくて優しいし、本当に、美崎が男子から人気があるのはわかる気がするよ)
萌の影に隠れがちだが、愛梨も学園の男子からの人気は飛びぬけていた。程よい大きさの美乳にむっちりとした下半身、なにより、おしとやかで愛らしいその性格に、男子たちはメロメロになっていた。もちろん、幼馴染である晴人もその一人だ。
晴人(お嫁さんにするなら断然、美崎だよな~。セックスしたいのは七瀬……、いや、両方だな。でも、グラドルなんかやってる七瀬はともかく、美崎は絶対処女だよな……。あぁ……、いつか美崎の処女を奪ってみたいっ)
晴人が下世話な想像をしているうちに、三人は自分たちの教室へとたどり着いた。
?「あっ、愛梨ちゃん、萌ちゃん、おはよう」
教室へ足を踏み入れた萌たちに、一人の小柄な少女が駆け寄った。晴人たちのクラスメイトで、萌と愛梨の親友、望月真尋(モチヅキ マヒロ)だ。
萌「あっ、真尋。おっはよー」
愛梨「おはようっ、真尋ちゃん」
小柄で愛らしい少女に、萌たちも笑顔で応える。
晴人「おはよう、望月」
真尋「あっ……ハルトくん、おはようっ」
晴人の姿に気づき、真尋はもじもじとしながら挨拶に応えた。
萌「あいかわらず、真尋は可愛いね~」
真尋「えっ……、そ、そうかな……。ボクなんかより、萌ちゃんや愛梨ちゃんのほうが可愛いと思うけど……」
自分のことを「ボク」と言う少女は、顔を真っ赤にしながらうろたえた。
愛梨「えへへ、そういう照れるところも可愛いと思うよ。ねっ、ハル君もそう思うよね?」
晴人「へっ?あっ、あぁ……、俺も望月は可愛いと思うよ」
真尋「!?っ……うぅ~……」
晴人にまで可愛いと言われ、真尋は肉食動物におびえる小動物のように縮こまってしまった。
晴人(うん、七瀬の言うとおり、望月は本当に可愛い。もっと自分の可愛さに自信をもって欲しいくらいだよ)
彼女は、かなりの人見知りであった。萌や愛梨とは大の仲良しであるが、基本的に友達は少ない。特に男子とはまともに会話することすら出来ず、唯一、晴人にだけは心を開いていた。
実は、ひそかに彼女も男子たちからは人気があった。胸は萌や愛梨よりも遥かに小さいまな板サイズで、身体も中○生に間違えられそうなほど小柄で華奢である。それでも、ショートカットがよく似合う童顔に、おどおどとした愛らしい性格もあいまって、ロリ好きにはたまらない美少女であった。
晴人(食べちゃいたいとはこのことだな……。こんなあどけない女の子が、太いチ○ポを咥えてヒィヒィ言ってるところを見てみたいもんだ……)
晴人は、またしても下衆な妄想に鼻の下を伸ばしていた。
晴人(おっと……、いかんいかん)
またしても下腹部が熱くなるのを感じ、晴人は首を振った。さすがに、朝っぱらからクラスメイトが大勢いるこの状況で発情してしまうのはまずい。
晴人(しかし……こんな美少女だらけのこのクラスで、果たして俺は平静を装っていられるだろうか)
邪念を振り払いつつ、晴人はこれからのことを憂えた。そうこうする間に、始業のチャイムが鳴り、クラスメイトたちはいそいそと自席に戻り始めていた。晴人もまた、はあとため息をつきながら自席につくのだった。
*
リリア「なんで、我慢する必要があるわけ?」
昼休み。晴人はリリアのいる小部屋にいた。クラスメイトや愛梨に昼食を誘われていたが、晴人はそれを断ってここにきていた。油断していると自然とエッチなことを考えてしまうので、いっそ教室から離れておこうと思ったのだ。さすがに昨日のこともあって保健室へいくのは少し恥ずかしかったので、晴人はとりあえずこの小部屋へとやってきた。
リリアは快く晴人は迎え入れた。いわく、この部屋は「精力」の高い者にしか入れないらしく、ぶっちゃけ毎日暇を持て余していたらしい。
リリア「余計なこと考えないでさ、ヤリまくっちゃえばいいのに」
晴人「そんな、他人事みたいに……」
リリア「アタシはー、晴人のためを思って言ってんのっ!」
晴人「うっ」
リリアに強く言い寄られ、晴人は情けなく圧倒されてしまう。
はじめは昼食の菓子パンを食べながら他愛もないことを話していた晴人だったが、ふとこの体質に対する不安を吐露した瞬間、リリアの態度が変わったのだ。
リリア「ハルト、言ってたよね?この呪文を解いてくれって」
晴人「う、うん」
リリア「その解き方がわからない以上、もう発情して、セックスしまくって、能力が薄まるのを期待するしか方法はないのっ!アタシが知ってる限り、呪いでもない限り、無限に効果の続く呪文なんてのはないんだから」
晴人「そんなこと言われてもさぁ……」
リリア「なによ、ハルトはセックスしたくないわけ?」
晴人「そ、それは……したいけど……」
リリア「じゃあいいじゃん。エッチがしたい、呪文は解きたい、何か困ることがあるわけ?」
晴人「それは……」
今、晴人の脳裏には一糸も纏わぬクラスメイトの美少女たちの姿が浮かび上がっていた。
晴人「いやいや、そんな簡単な話じゃないよ……。だいたい、相手の気持ちも無視してセックスするわけにはいかないよ」
普段の妄想の中ではクラスメイトをさんざん犯しておきながら、なぜだが晴人は紳士的、いや、臆病になっていた。
リリア「なに、合意の上ならいいってわけ?だったら大丈夫。発情状態になった女の子は、み~んなハルトのおちんちんが欲しくなるから♪」
晴人「いや、でも……、周りの目とかもあるしさ……」
リリア「そこが晴人の腕の見せ所でしょ?さぁ、善は急げだよっ!」
晴人「あっ、ちょっ……ちょっと……っ!」
リリア「だいじょーぶっ。心配しなくても、アタシが影ながらサポートしてあげるからっ。さっ、行った行った!」
昨日と同じように、晴人は背中を押されるように部屋をでた。
リリア「あっ、そうそう。晴人ががんばったら、ちゃーんとご褒美あげるからね♪」
しまりかけたドアの隙間からリリアの声が聞こえた。ご褒美がなんなのか気になった晴人であったが、どうせ教えてくれないと思ったので、聞かないことにした。
とりあえず晴人は屋上にきてみた。いつもここでは愛梨と萌、それに真尋が一緒に昼食を食べているのを晴人は知っていた。
愛梨「あ、ハルくんっ」
晴人「よ、よう。」
屋上にいたのは愛梨だけだった。愛梨は晴人の姿に気づくと、にっこりと笑って「こっちへおいでよ」と手招きした。
晴人「あれ、七瀬と望月は?一緒じゃないの?」
愛梨「うん。さっきまで一緒に食べてたけど、ジュース買うからって購買に行っちゃったの。たぶんそのまま教室に戻ってると思うよ」
晴人「美崎は?なんで一緒に行かなかったの?」
愛梨「うーん。今日ってこんなに天気いいじゃない?だから、もう少しここで日向ぼっこしたいなーって」
そういって、エヘヘとはにかむように愛梨は笑った。愛梨はこういうマイペースなところがあり、それが彼女のほんわかと愛らしい雰囲気に繋がっていた。
愛梨「でも、ハルくんが来てくれてよかったっ。ね、一緒に日向ぼっこしよ」
晴人「え?あ、ああっ、いいよ」
屈託のない笑顔に押される形で、了承してしまう。晴人は昔から、愛梨のこういう笑顔に弱かった。
愛梨「あー……、風が気持ちいい」
二人ならんで、フェンス際で校庭と、その向こう側の町並みを見下ろす。心地よいそよ風とともに、二人の間にゆっくりとした時間が流れていた。
晴人(セックスしろって言われたけど……、こんなんじゃ到底できそうもないな……)
今の状況は、本来の目的とは程遠いものであった。
晴人(でもまあ、あせることはないか……。だいたい、こんな身近な人とセックスする必要もないもんな。……まあ、美崎とだったら俺は喜んでヤるけど)
美崎はもちろん魅力的だったが、晴人は美崎とは今のこのままの関係でいたいとも思っていた。なにより、今こうして二人でいる時間が晴人は嫌いではなかった。
リリア(ったく……。ハルトったらほんと意気地なしなんだから……)
屋上の階段室の屋根に座って、リリアが二人の様子を眺めていた。
リリア(せっかく二人っきりになれて、しかもちょっとイイ雰囲気なのに……。ここでエッチしないで、いつするっていうのよ!)
男を見せない晴人に、リリアは憤っていた。
リリア(こうなったら、無理やりにでも二人をその気にさせてやるんだからっ)
リリアは目を閉じて、詠唱を始めた。声を出さず心の中で呪文を念じる。わずか数秒、詠唱を終えると、リリアはキッと目を見開いた。
リリア「……えいっ!」
二人めがけて、腕を振り下ろす。リリアの指先から、衝撃波のような、小さな光がほとばしる。
二人の足元に到達した光は二人を取り囲むように、強烈な風を巻き起こした。
愛梨「きゃっ!」
吹き上げるように吹く風が、愛梨のスカートをめくった。
晴人「わわっ!」
晴人の目の前で、愛梨の純白のパンティーが露になった。
愛梨「やんっ」
あわてて愛梨はスカートを両手で押さえる。しかし、晴人の目には、直前のすばらしい光景が焼きついていた。
晴人(すごい……。美崎のパンチラ、いや、パンモロか……?)
これまでも、学園生活の中で幾度かパンチラを拝めたことはあった。しかし、かつてここまではっきりと、豪快なパンチラを目にしたことはなかった。
晴人(美崎のお尻、エロすぎだろ……!肉付きがよくて丸々としてて……、いったいどんな揉み心地なんだろう……。パンツも純白で、美崎らしくて可愛いし……。ああっ、いますぐ美崎のプリケツを揉みしだきたいっ)
案の定、晴人は興奮してしまっていた。妄想の中では、今にも愛梨を押し倒してしまいそうだった。
愛梨(やだ……///ハルくんに、パンツみられちゃった……。地味なパンツだって思われてないかな……)
一方の愛梨は、晴人にパンティーを見られた恥ずかしさで、真っ赤になっていた。
愛梨「は、ハルくん……、み、見た……?」
晴人「えっ、あ、あぁっ……、み、見た……けど、その、一瞬だけだから!」
愛梨「そ、そう……///」
二人とも、恥ずかしさからかお互いに目すら合わせられなかった。二人の間に気まずい空気が流れる。
気まずい空気といっても、晴人の下半身はすでに固くなっていた。
愛梨(うぅ……恥ずかしいよぉ……)
愛梨の身体にも徐々に変化が訪れていた。晴人の興奮が、伝染を始めたのだ。
愛梨(やだ……、なんだか身体が熱いよ……。)
愛梨は、自分の身体が火照っていることに気づいた。しかし、それが興奮によるものだとは思わず、ただ恥ずかしさからくるものだと思っていた。
晴人(やば……勃起が収まらない……、けど、美崎は……?)
興奮状態の晴人は、ふと、自分の体質について思い出した。自分が興奮しているということは、それが愛梨にも伝染しているはずである。
晴人(恥ずかしそうに、俯いてる……。そりゃ、そうだよな。あんな思いっきりパンチラしたんだもん。興奮より、恥ずかしくなるのが普通だよな……)
愛梨もまた興奮しているということに、晴人は気づいていない。たった一度、彩子と身体を重ねただけでは、まだ、自分の力に確信を持てないのである。
リリア(はぁ~……、なによあの二人!この状況で、セックスしないって、どんだけ初心なのよ!)
互いに発情しながらも、なかなか一線を越えない二人に、リリアのイライラも募っていた。
リリア(それじゃあ、次は、こいつの出番かね……)
リリアは再び目を瞑り、念じた。そして、何かを呼び寄せるように、手のひらを上にかざした。
リリア(さあ、おいで……)
そうつぶやくと、リリアの手のひらに、小さな蜂のような生物が現れた。魔界の生物を召還する、低級召還魔法だ。
リリア「いい子ね……。それじゃ、行っておいで」
リリアがささやくと、蜂はリリアの手のひらを離れ、小さく羽音を鳴らしながら晴人たちの元へと向かった。
リリア(アタシがサポートするのもここまでなんだから、男見せなさいよね、ハルト!)
あとのことは、飛び立った蜂と晴人の雄の本能に託し、リリアは傍観に徹することにした。
飛び立った蜂は、まっすぐに愛梨の元へむかった。召還された蟲は、リリアの命令どおりに動くのである。
蜂は愛梨に近づくと、そのプリっとしたお尻、スカートの上に止まった。
晴人「あっ、蜂だっ」
先に気づいたのは、晴人の方だった。
愛梨「えっ、どこどこっ!?」
晴人「美崎のお尻のとこっ。あ、あんまり暴れると刺されちゃうよっ」
愛梨「いやぁっ!ハルくん、追い払ってよぉっ」
晴人「えっ……!?わ、わかったっ」
動転する二人。言われるがままに、晴人は愛梨のお尻に手を伸ばす。
ぷりんっ♥
愛梨「あんっ……///」
晴人は軽く愛梨のお尻をはたく。軽く当たっただけなのに、まるでマシュマロのように愛梨の柔尻が弾んだような気がした。
愛梨「あっ……ハルくん、蜂は……?」
晴人の手をかわした蜂は、今度は愛梨の胸にとまっていた。
晴人「あっ、まだいる…!美崎、動かないでっ」
愛梨「う、うんっ」
晴人は、今度は愛梨の胸に狙いを定め、蜂を振り払おうと手を振るった。
たぷんっ♥
愛梨「ひゃぅっ……♥」
胸をタッチされ、愛梨は思わず色っぽい声を出してしまった。晴人の発情が伝わっている今、愛梨は全身のあらゆる部分が性感帯のようになってしまっているのだ。
晴人(やべっ……、こんな状況とはいえ、美崎のお尻とおっぱいにタッチしちゃった……)
愛梨(やだ……、ハルくんにお尻とおっぱい触られちゃって……なんだか変な気分になっちゃったよぉ……♥)
晴人も愛梨も、身体を触れ合ったことで、興奮はさらに増していた。晴人のペニスはギンギンに、愛梨の秘裂からは愛液が染み出し始めていた。
そんな中、蜂はいまだ自らの使命を全うしようとしていた。先ほどより大きな羽音を立てだすと、今度は、愛梨の頭めがけて一直線に飛びかかった。
晴人「!!美崎、危ないっ……!」
愛梨「えっ……!きゃぁっ!!」
さすがにこれは危険だと察知した晴人は、とっさに愛梨の肩をつかんで力強く押した。一方の愛梨は、気が動転しているからか、自身を突き放そうとする晴人の身体に必死にしがみ付こうとした。その結果――。
ずてーんっ!
互いの足が絡み合い、晴人が押し倒すような形で、二人は派手に倒れこんでしまった。
晴人「いてて……。美崎、大丈夫……?」
愛梨「うん。ごめんねハルくん、ちょっと慌てちゃったみたいで……。それより、蜂は……?」
晴人「うん、もうどこかへ行ったみたいだよ」
愛梨「そう……、よかった。ありがとうハルくん」
蜂が去ったことに安心する二人。この間、二人は以前もつれ合った体勢のままだった。
愛梨「ね、ねぇ……ハルくん……、そ、その……ハルくんの手が……///」
晴人「え?」
むにゅり。
愛梨「んぁっ……♥」
晴人の手が、愛梨の柔らかな乳房を掴んでいた。
晴人「あっ、ご、ごめんっ!」
慌てて、手を離す晴人。しかし、その手には愛梨の体温と柔らかなおっぱいの感触が残っていた。
愛梨「ううん、いいの。そ、それとね……?ハルくん……、そ、その……ハルくんの固いのが……んぁっ……♥」
晴人「えっ……!?」
晴人は慌てて下半身を見下ろす。
そこでは、ズボン越しに膨張した晴人のイチモツが、愛梨のパンティーのクロッチ部分に当たっていた。
愛梨「ひぁっ……あっ……♥」
晴人「ご、ごめん美崎っ……!い、今すぐどくからっ……、あ、あれ……!?」
身を起こそうとする晴人だったが、うまく立ち上がれなかった。急にもつれ合って倒れたせいで、足が痺れてしまったのだ。
愛梨「あっ……んっ……、ハルくん、そんな、動いたら……ひゃぅっ……♥」
晴人が立ち上がろうと身動きをしたことで、互いの布越しに密着した性器が、擦れ合っていた。敏感になっているところを刺激され、愛梨は思わず甘い吐息を漏らしてしまう。
晴人(お、俺のち○ぽが、美崎のおマ○コにあたってる……!あ、あれ……美崎のパンツが、湿ってる……?)
愛梨(やぁ……、ハルくんの固いのが擦れて……、か、感じちゃうぅ……♥)
互いにもっとも敏感なところが触れ合ってしまい、もはやその興奮は止められそうにもなかった。晴人の腰は知らず知らずのうちに動いてしまい、愛梨の秘筋を刺激する。
晴人「ご、ごめんっ……美崎っ……、もうすぐしたら立ち上がるからっ……!」
愛梨「ううん……、ハルくん……、私は、このままでもいいよ……?」
晴人「えっ……?」
愛梨「ハルくん……、私……なんだか、お股が切ないよぉ……♥」
もの欲しそうな目で晴人を見上げ、愛梨はくねくねと腰をくねらせていた。パンツ越しにもかかわらず、ペニスに擦られた湿った陰唇はくちゅくちゅといやらしい水音をたてていた。
晴人(美崎……。もしかして、俺を誘ってる……?)
自身を見上げる切なそうな瞳は、もはやそうとしか思えなかった。
晴人(絶対そうだ……!俺の興奮が、伝染したんだ……。ということは……)
晴人は昨日のリリアの説明を思い出していた。一種の催眠状態、たしかにリリアはそう言っていた。
晴人「美崎……、いま、どんな気分?」
愛梨「いま……、なんだかドキドキして……ハル君が欲しくてたまらないの……」
晴人「それじゃあ、このまま少し腰を振ってみてよ。そうするともっとドキドキするから」
愛梨「こ、こう……?んぁっ……あそこが擦れて……、やあんっ……♥」
晴人の言うとおり、愛梨は腰を揺すった。晴人の固くなった股間と愛梨のアソコがくちゅりと音をたてて擦れあい、愛梨は思わず小さく喘いだ。
晴人(やっぱり、美崎は今、発情状態だ……!)
わずかに、愛梨の瞳は蕩けそうにとろんとしていた。晴人はここへきてようやく、自分の能力に確信を持った。
晴人(こうなったらもう……やるしかないっ)
晴人は意を決した。前回の彩子のときはされるがままだったが、男のプライドとして、自分が主導権を握りたいと感じていた。
晴人「美崎……、いくよ……?」
愛梨「うん……♥」
愛梨は潤んだ瞳を浮かべ頷く。晴人はごくりと生唾を飲み込んだ。
晴人は、チャックをはずして、自らの勃起したペニスを取り出した。半身の痺れなど、とうに忘れてしまっていた。
次に晴人は、愛梨のパンティーのクロッチ部分に指をかけ、そっと横にずらした。
晴人(うわっ……これが、美崎のマ○コ……)
露になった愛梨の秘部に、晴人の視線は釘付けになった。蒸れた蜜園から甘酸っぱい牝の香りが漂い、晴人はますます興奮してしまう。
晴人(すごい……、毛が薄くて、ビラビラも綺麗なピンク色だ……)
本来の目的も忘れ、晴人は愛梨の秘穴に見蕩れていた。彩子の熟れた花弁とはまた違った、美しさすら感じさせる愛梨の秘筋に、晴人は感動を覚えた。
愛梨「は、ハルくん……、そんなに見られたら、恥ずかしいよぉ……♥」
晴人「ご、ごめんっ……!それじゃ美崎、挿れるよ……」
愛梨「うん……。きて、ハルくん……♥」
くちゅり。
晴人は固くなった亀頭を愛梨のスジのような花弁に当てた。幸い、昨日彩子で童貞を捨てたということもあって、どこに挿れたらいいかわからないなんてことにはならなかった。
ヒクヒクと震える花弁は、まるでペニスに吸い付いてくるようだった。晴人はそのまま、肉棒を蜜穴へと沈めていった。
愛梨「んんんっ、あぁぁっ……!」
晴人(うわっ、き、キツいっ……!)
晴人の肉棒が奥底へと突き進んでいく。途中、ぶちぶちと膜を破るような感触があったが、これは晴人にとっては初めてのことだった。
晴人「美崎……、初めて、だよね……?大丈夫……?」
愛梨「うん……、でも、ハルくんだから、平気だよ……。んっ……はぁっ……♥」
苦しそうに目を細める愛梨。だが、時折もれる甘い吐息から、少なからず感じていることは明白だった。
晴人「美崎……動くよ……」
愛梨「うん……♥」
晴人はゆっくりと腰の抽送をはじめた。
愛梨「んっ……はぁっ……、ハルくんのが、ナカで動いてっ……あぁっ……♥」
晴人(すげっ……美崎の中……温かくて、なにより絞まりがすごいっ……!」
愛梨の膣内のあまりの心地よさに、晴人は驚いていた。彩子の包み込むような柔らかな膣襞と違い、愛梨の肉襞は若々しく絞めつけられるような感触であった。それでも、キツすぎるということもなく、晴人の肉棒にジャストフィットしているかのような絶妙な具合だった。
うねうねと蠢く愛梨の膣襞の収縮に合わせるように、晴人はピストンのスピードを徐々に早めていく。
愛梨「んっ…んぁっ……やぁっ……♥」
晴人「くっ……ふっ……!どう、美崎……、気持ちいいっ……?」
愛梨「うん……、なんだか、すこしずつ気持ちよくなってきたよ……、んっ、はぁっ……♥」
初体験であったが、愛梨の身体は確実に快感に支配され始めていた。秘唇はキュンキュンとうねり、結合部からは愛液が止め処なく溢れて潤滑油となっていた。
愛梨「あぁっ、あんっ……♥ハルくんっ、あっ、あぁっ……はぁっ……♥」
晴人(やべぇっ……すげー気持ちいい……!)
晴人は夢中になって腰を振っていた。愛梨もまた、快楽の波の飲まれ、いつのまにか自らも腰を揺すって晴人を求めていた。
晴人(あれっ……、これはクリトリス……?なんだか、ちょっと大きくなってるような……)
ふと視線を落とした晴人は、愛梨の秘豆がぷっくりと肥大化していることに気づいた。
晴人(ここが女の子の感じるところなのかな……?よし、美崎をもっと感じさせてやろう)
晴人は、指先で愛梨の可愛らしく自己主張する陰核を軽く弾いてみた。
ぴんっ。
愛梨「んやぁあぁあっ!」
その瞬間、電撃が走ったかのように愛梨の身体が震えた。と同時に、愛梨の膣襞も力強く引き絞まり、晴人の剛直に絡みついた。
愛梨「は、ハルくんっ……、そこっ……らめぇっ♥」
晴人「美崎……、ここがそんなに感じるんだ」
くりくり。
愛梨「ひぅぅっ♥やぁっ……♥そこ、気持ちよすぎておかしくなっちゃぅうっ♥」
ピストンと同時のクリトリスの刺激に、愛梨は蕩けた表情で悶え狂っていた。絶頂の近い肉襞はひくひくと震え、晴人の剛棒を絞めあげる。
晴人「み、美崎っ……、そんなにキツく絞められたらっ……くっ……!」
愛梨「やぁっ、はぁんっ♥ハルくんっ……、私、気持ちよすぎてぇっ……、奥から熱いのきちゃうよぉ……♥」
互いの絶頂が近づく。普段からオナニーに励む晴人と違って、愛梨にとってこの欲情の昂ぶりは未知のものであった。
しかし、今の愛梨には未知への不安よりも、味わったことのない快楽への期待のほうが大きかった。愛梨は晴人の身体にしがみ付くと、より奥で晴人を感じようと腰をくねらせた。
愛梨「あっ、あんっ、ハルくんっ……♥ふぁぁっ、あふぅんっ♥」
晴人「くっ……、そろそろイクよっ、美崎っ……!」
晴人は、愛梨のクリトリスへの責めの手を緩めることなく、腰を高速で愛梨の尻へと打ちつける。しかし、愛梨の狭い膣穴へのピストンは、そこからそう長く続くことはなかった。
晴人「くっ、で、出るっ……!」
限界を迎えた晴人は、咄嗟に肉棒を陰裂から引き抜いた。
どびゅっ、どびゅるるるっ!!
愛梨「ふぁっ、あぁぁぁあんっ♥」
愛梨もまた絶頂を迎える。アクメでビクンと震える愛梨の下腹部へ、晴人は精液を放出した。
晴人「うっ……ふぅ……」
愛梨「あぁっ……はぁ……ハルくん……♥」
二人とも、息も絶え絶えだった。それでも、今まで味わったことのない快感に、満足げな表情を二人は浮かべていた。
愛梨「熱い……、これが、ハルくんの……」
愛梨は、自らのお腹を汚す晴人の精子を指ですくい、興味深げに眺めていた。わずかに精液がスカートに付着していたので、晴人は自分のハンカチでそっとふき取った。
愛梨「ふふっ……ありがとっ」
そう言って愛梨がはにかんで以降、二人は気恥ずかしさからかしばらく口を噤んだ。身支度を整えているあいだも、自分たちが性行為に及んだという事実がいまだ信じられず、なかば放心状態のようであった。
しばらく休んでいる内に、お昼の5時限目の始まりを告げるチャイムが鳴り始めていた。
愛梨「あっ……、大変っ」
愛梨は慌てておいていた弁当箱などの入ったポーチを拾い、「ハルくんも早く」と晴人の手を掴んだ。
晴人「いいよ美崎、先に行けよ」
愛梨「えっ……?」
晴人「二人して遅れたりすると、周りになに言われるかわからないだろ?大丈夫、俺は授業サボるのなれてるからさ」
そういって頭を掻きながら晴人は笑って見せた。
愛梨「ハルくん……、ありがと」
晴人の心遣いがうれしくて、愛梨もまたにっこりと笑った。
愛梨「ねっハルくん、ちょっとこっちへ来て?」
晴人「えっ?」
すぐに教室へは帰らず、愛梨は晴人を手招きして呼び寄せた。そして、わけもわからず近づいた晴人に顔を寄せ、
チュッ。
唇に、そっと口付ける。
晴人「み、美崎っ……」
突然のことに、晴人は耳まで赤くなった。先ほどは性行為に及んだにもかかわらず、こんな、触れるだけの優しいキスを恥ずかしく感じた。
愛梨「最後にひとつ。ハルくん、私のことは、名前で呼んで欲しいな」
晴人「えっ……?わ、わかったよ……あ、愛梨」
おそらく幼少の時以来、晴人は美崎のことを愛梨と呼んだ。
「よろしい」と満足げな表情を浮かべた愛梨は、踵を返してその場を去って行った。すこし足元が心許なかったのは、やはり先ほど純潔を散らしたからであろう。
愛梨が去ってしばらくした後。
リリア「おつかれっ、ハルト♪」
二人の様子を観察していたリリアが晴人の前に姿を現した。
晴人「リリアっ!?」
リリア「いきなり幼馴染とヤッちゃうなんて、なかなかやるじゃん」
晴人「なっ、み、見てたのかよっ」
リリア「もちろん。晴人がちゃんとセックスできるか、アタシは見守っていく権利と責任があるからね」
晴人「~~っ」
一連のやり取りからセックス、そして最後の甘いキスまで見られていたと思うと、晴人は恥ずかしくてたまらなかった。文句のひとつでも言ってやりたかったが、相手は仮にも学園の守り神だということを思い出し、口を噤んだ。
リリア「まあまあ。これからもたくさんエッチしていくんだから、見られるのくらい馴れておかないとね。ウヒヒ♪」
悪戯っぽく笑うリリアに、本当は自分が見たいだけなんじゃないかと晴人は思った。
リリア「あ、言っとくけど、次はちゃんと自分の力でセックスするんだよ?」
晴人「えっ?ど、どういうこと?」
リリアは、二人の気持ちを昂ぶらせるため、自分がサポートしたことを説明した。
晴人「ま、まじかよ……」
偶然だと思っていたことがすべてリリアの思惑通りだったと知り、晴人は驚愕した。なんだかリリアの手のひらで踊らされているようで複雑だったが、愛梨とセックスできたのは事実だからと自分に言いきかせる。
晴人「あ、そういえばさ」
晴人はあることを思い出した。
晴人「さっきリリアの部屋を出るとき、『頑張ったらご褒美あげる』とか言ってなかったっけ?」
リリア「あ~、それなんだけどさ。今日はまだダメよん♪」
晴人「どうしてさ」
リリア「だってー、頑張ったっていっても、今日のハルトはアタシのサポートがなけりゃダメだったじゃん。ちゃんと自分の力でセックスできたときはご褒美あげるよ」
ここぞとばかりに聞いてみたが、リリアからの返答は渋いものだった。
晴人「なんだよそれ。ていうか、そもそもご褒美の内容をまず教えてよ」
リリア「う~ん、それもまだダメ♪だって、ご褒美だから、秘密にしてたほうがワクワクするじゃん?」
やはり渋られる。しかし、昨日のこともあるし、正直また良からぬことを考えているじゃないかと晴人は怪しんでいた。
リリア「そのかわり、いいこと教えてあげる」
晴人「いいこと?」
リリア「うん。晴人にとっては夢みたいにいいことかな。どう、聞きたい?」
晴人「そりゃあ……、まあ」
多少不安はあったが、晴人は聞いてみることにした。
リリア「あのね、アタシの呪文で、晴人は今の体質になってるじゃん?その間は、いくら中出ししても、女の子は妊娠しないの」
晴人「な、なんだって!?」
リリアの口から、さらりと衝撃的な発言が飛び足す。
リリア「それに、晴人のフェロモンで、女の子たちはみんな本能的に子宮に精子を望むようになるの。だから、晴人はこれから中出しし放題ってことネ、イヒヒ♪」
晴人「ま、まじかよ……」
晴人は唖然としていた。普通の男性なら、これは人生に関わる大問題である。なにせ、このままでは、将来結婚し家庭をもったとしても、子作りができないかもしれないのだ。しかし――。
晴人(中出し、し放題……)
なんと魅力的な響きだろうか。膣内にどっぷりと精液を注ぎ込む快感を、晴人は昨日の彩子とのセックスで存分に味わっていた。それでも、今日の愛梨とのセックスではとっさに自制心が働き、膣内射精寸前でペニスを愛梨のナカから引き抜いていたのだった。
リリア「どう、ヤル気でたんじゃない?」
リリアは小悪魔的な笑みを浮かべて、晴人の表情を覗き込む。
晴人「あ、あのなあ……、これのどこがいいことなんだよ。俺は将来、家庭すらもてなくなるかもしれないんだぞ?」
晴人の反応は、リリアの期待していたものとは違った。といっても、普通の神経をしている男性なら、これが普通の考えだとも言える。しかし、人並み以上の性欲の持ち主である晴人は違った。
晴人「まあ……、これで、否が応でもこの体質を元に戻さなければいけない理由はできたかな……。そういう意味では、ちょっとはヤル気にはなったかもな」
リリア「もう、素直に中出しセックスしまくりたいですって、言っちゃいなさいよ」
晴人「う、うるせー。だいたい、こんな体質になっちゃったのは、お前のせいなんだぞ」
虚勢を張ってみたが、リリアの言ったことは図星だった。なんの負い目も感じることなく中出しできると知ってしまった今、晴人は中出しセックスがしたくてたまらなくなっていた。
晴人(こんなことなら、愛梨にも中出ししてりゃあよかったな……)
今頃になって、愛梨の膣内で果てなかったことを晴人は悔やんだ。愛梨のほどよく絞まった暖かい膣襞に包まれて精液を解き放つのは、至上の快感だったであろう。
晴人(まあ、いいか。愛梨とだったら、またセックスできるチャンスはありそうだし)
晴人の脳裏では、早くも次にセックスの相手の選別が始まっていた。
晴人(……。やっぱり、あいつだな……)
晴人に脳裏には、晴人のもう一人の幼馴染の、学生とは思えぬグラマラスなボディが浮かんでいた。
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