2ntブログ

いちろぐ。

痴漢師A

第四章 人妻・片瀬綾乃 ①


 今日も俺は桜川駅をぶらぶらとしていた。あいかわらず美久も一緒だ。

「エイジエイジっ、今日はどこに行く?まだ行ってないとこがいーな♪」

 なぜだか美久は楽しそうだ。さりげなく腕を取ろうとしたので俺はやんわりと避ける。

「そうだな……、今日は志乃宮に行ってみようと思ってる」
「えっ……?」

 突然美久が立ち止まる。気になった俺は美久の顔を覗き込む。

「あ、あそこはやめたほうがいいんじゃないかな……。若い子はあんまりいなさそうだし……」

 不自然な笑みを浮かべて、行き先を変えるようそれとなく提案している。

(あそこへ行きたくない理由でもあるのか……?)

「いや、今日はもう志乃宮と決めた。案内はいらないから、嫌なら来なくていいぞ」

 美久の態度は気になるが、俺は行き先を変更するつもりはない。俺は俺の意思で行動しているのだ。

「そ、そんなぁ」

 美久は困ったような表情を浮かべる。そんな美久を置いて俺は改札口へと歩いていく。

「わ、わかったわよっ…!アタシも行くってば!」

 結局追いかけてきた美久を連れて、俺は志乃宮駅へと向かった。

*

 志乃宮駅のホームに降り立った。
 やや都市部から離れていることもあって、人の数はそれほど多くない。美久の言っていた通り、若い女性の数もそれほど多くはなかった。

(だが、こういう場所ほど上物が潜んでいるものだ)

 俺は人の流れを注意深く観察する。美久は少し離れたところで帰りたそうにこちらを眺めていた。

 
 二時間ほど粘ったが、いい獲物は現れなかった。美久もいい加減退屈したようで、欠伸をかみ殺してベンチに座っている。

「ねぇエイジー、もう帰ろうよー」

 美久の声を聞き流しながら、俺は諦めずに周囲に集中する。今日はもう終電までここで粘ろうかと、半ばやけくそになりかけた、その時だった。

(あれは……!)

 一人の熟女が俺の目に留まった。


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 その女性は俺よりも年上に見えるが非常に若々しく、遠目に見ても極上の美人だった。そしてなにより、肉付きの良いムチムチとしたボディラインに俺は視線を奪われる。

「ん……、エイジ、見つけたの……?」

 うとうとしかけていた美久も、俺の気配から察したようだ。眠い目を擦りながら俺の視線の先を追う。

「え、エイジっ、もしかして、あの人……!?」

 視線の先の人物に気づいた美久が驚きの声を上げた。

「ああ、それがどうかしたか」
「えっ、い、いやっ……、別に……。や、やめたほうがいいんじゃないかな……、あの人結構おばさんじゃん?」

 慌てた様子で、俺があの女性を狙うのを止めようとする。まるであの女性がターゲットになると困ることでもあるかのようだ。

(まさか……) 

 美久の不自然な態度から、俺の脳裏にある一つの予感が浮かんだ。

(それなら、美久のこの態度にも理由がつく)

 なんとなく、美久が志乃宮に来るのを拒んだ理由もわかった気がする。真相を確かめるためにも、俺はなんとしてもあの女性に近づかねばならない。

 ホームに到着した電車に女性が乗り込もうとしていた。俺もすぐにその後を追う。

「え、エイジ……本当にやめないの……?」
「あぁ」

 女性の方へ近づく俺に、美久が後ろから声をかける。その懇願するような声色に気づきながらも、俺は歩みを止めはしない。

「わ、わかったわよ……。エイジのバカっ!もう知らないっ!」

 捨てセリフのように声を張り上げ、美久が走り去っていくのが足音でわかった。俺は振り返ることもせず、女性を追って車両に乗り込んだ。

* 

 駅はそれほどでもなかったが、車両内は満員だった。おそらく帰宅ラッシュの時間帯だからだろう。

 むさ苦しい人ごみの隙間に目的の熟女はいた。俺は背中を掻き分けながら熟女の背後まで近づいた。さりげなく肩肘で熟女の腰付近に触れてみる。

――はぁ……、今日も疲れたわ……。またストレス溜まっちゃうわね……。

――でも、これくらいでへこたれちゃだめよね。家であの子が一人で待ってるんだし……。

 彼女の思考と、本人の詳細なデータが俺の脳内を駆け巡る。

(やはり……)

 先ほどの美久の態度から気づいた一つの予想。どうやらそれは確かだったようだ。

 彼女の名は片瀬綾乃(かたせあやの)。38歳の看護師で、美久の母親だ。

――美久、いい子にしてたらいいのだけれど。なんだか最近街をウロウロしてるみたいだし……。

 夫とは別居中で、現在美久と二人暮らし。しかしベテラン看護師の仕事は忙しく、まだ幼い美久に構ってやれないことを憂えている。

 夫との別居の理由は、性格や身体の相性の不一致が重なってのことだった。夫は真面目で稼ぎの良いサラリーマンで、その点に綾乃は不満はなかった。しかし、堅物すぎる夫は家庭を疎かにしがちで、性生活もうまくいかないことからすれ違いが生じ、夫の浮気も浮き彫りとなったことで今に至るようだ。

(これは都合がいい。こういう女ほどすぐに快楽に溺れるものだ。ただ……)

 いつもなら、躊躇なく堕としにかかる相手だ。だが、俺の決心を鈍らせる要因が一つだけあった。

(美久……)

 美久は、母親が俺に痴漢されることを拒んでいた。それは娘として普通といえば普通の反応だが、俺は美久の本心を知っている。
 美久は、母と父の間にある溝の深さを知らないし、口には出さないが復縁することを願っている。俺のテクニックを身をもって知っている美久は、母親もすぐに俺の痴漢の虜となってしまうことに気づいているだろう。つまり、俺が綾乃に手を出すことが、家庭の復縁の道が遠ざかることに繋がる。そう思っているからこそ、美久は俺を止めようとしたのだ。

(いや、何を考えているんだ、俺は……)

 はっ、と我に帰る。俺は一流の痴漢師で、獲物たちに特別な感情を抱いたことなどない。美久の想いを酌んだところでどうなるというのだ。俺は今まで自分の意思で動いてきた。今回も、目の前に極上の獲物がいるのだから、手を出さないわけにはいかない。

 改めて、俺は目の前の熟れた肉体に手を伸ばした。

*

 ジーンズに包まれた巨尻に軽く触れる。その瞬間、綾乃が小さな吐息を漏らしたような気がしたが、まだ痴漢に気づいてはいないだろう。

 俺は指先に力を込め、むっちりと弾力のある尻肉を一揉みしてみる。

「んっ……」

 綾乃がはっきりとわかる官能的な吐息を漏らした。俺は続けてたわわな尻肉を揉んでいく。

――お尻に当たってる手が動いてる……。もしかして、痴漢……?

――でも、私みたいなおばさんに痴漢なんて……気のせいよね……?

 綾乃は怪しい手の動きには気づいたようだが、いまだ痴漢であるとは確信がもてないようだ。

(くく……、自分の身体がどれだけ魅力的か、わかっていないようだな)

 生活の忙しさからか綾乃は自分の容姿に無頓着で、自らの女としての魅力に気づいていないようだ。

 38歳という年齢だが、美久の母親だけあってその顔は美しく若々しい。さらに憂いを帯びた儚げな眼差しは人妻の色気に満ちている。

 そしてなんといっても、熟女ならではの肉感的なプロポーション。
 胸はバスト100cmの爆乳で、僅かに重心のさがった垂れ具合が、熟れた乳肉の柔らかさを物語っている。ヒップも胸と釣り合うように大きく、タイトジーンズに包まれたむちむちのヒップラインは、芸術的なエロさと美しさだった。
 お腹や太股など、全体的にふくよかな体型だが、ふっくらと抱き心地のよさそうな熟女のボディに、俺はとてつもない興奮を覚えた。

 人妻の熟れた肉体に興奮を高めながら、俺はもちもちのヒップを撫で回していく。


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――やだ、このいやらしい手つき……、まさか、本当に痴漢……?
「んっ……あっ……」

 たまらず綾乃が甘い声を漏らす。俺は綾乃の耳元でそっと囁きかける。

「今頃気づいたのか……」
「えっ……!?」

 綾乃が驚いて振りかえる。まさか話しかけられるとは思ってもいなかったろう。

「いやらしい身体だ。美久の母親というだけはあるな」
「なっ!?なんであの子の名を……!」

 娘の名を出され、綾乃の目が見開いた。俺は何も答えず、ただ目の前の柔肉を蹂躙していく。

「んんっ、あっ…んっ……」

 目を細めて、声が漏れるのを懸命に堪える。ジーンズ越しだが、むにむにとした尻肉の感触が非常に心地いい。

――この人、なんで美久の名前を……。もしかすると、美久にもこうやって手を出したの……!?

――んぁっ……、ここはなんとか耐えないと、美久にまで危害が及ぶかもしれないわ……。

 どうやら、娘のためにもこの場は耐えることを選んだようだ。しかしそれは、本能では快楽を求める綾乃自身の免罪符にしか思えなかった。

 俺は腕を綾乃の前に回し、ジーンズのボタンを外し、チャックを下ろした。そして、前からショーツの隙間に手を滑り込ませ、恥丘にまで指先を伸ばした。

「んあぁっ…!?」

 秘所を直接触れられ、綾乃の身体がビクンと震えた。俺は淫裂への愛撫を続ける。
 そこはしっとりと湿っていた。陰毛は陰唇周りまでびっしりと生え揃っており、水気を帯びた剛毛が指先に絡みつく。

――あぁっ、そんな……、アソコを直接触るなんて……。

――んぁぁっ、だ、ダメっ……な、なかに指入ってるぅ…!?

「んっ、ふぁぁっ…!」

 指を膣口に差し込むと綾乃は一際大きな嬌声をあげた。すでに愛液で洪水のようになった蜜穴を、俺は指先で掻き回していく。

「んあっ、あんっ…、んんっ……」

 人妻の蜜穴は温かく、やわらかな媚肉が指先にやさしく吸い付いてきた。とろとろの熟れた膣内は、今すぐチ○ポをぶち込みたいと思わせるほどのいやらしさだった。

 もっとこのエロボディを堪能したい俺は、もう片方の手で爆乳を鷲掴みにした。

「んっ…はぁっ……!」

 胸への刺激でも、綾乃はいやらしい喘ぎ声をあげた。俺はセーターにぴっちりと包まれた豊かな乳房を、乱暴に揉みしだく。熟れた爆乳はとろけそうなほどの柔らかさで、指先で軽くこねただけでむにゅむにゅといやらしく形を変えた。

「んっ、はぁっ、あんっ…あっ……」

――だ、ダメっ、おっぱいまでそんなに触られたら、私もうっ……!

 膣内と乳房のダブルの刺激に、次第に綾乃の快感が高まってきたようだ。俺は綾乃をイカせてやろうと責める手をさらに激しくする。高速で掻き乱される膣穴からは、ぴちゃぴちゃと淫靡な水音が聞こえてきた。

「んぁっ、はぁぁああんっ!」

 綾乃の身体が大きく震え、肉穴がきゅっと絞まった。どうやら絶頂に達したようだ。

「んぁっ……あぁ……」

――あっ、あぁ……、私、あの人以外に、イカされちゃった……。

――この人が上手すぎて、電車の中なのに、感じちゃった……。

 オーガズムで綾乃の身体は小刻みに震えている。視線はとろんと蕩けており、だらしなく開いた口から一すじの涎が滴る。

「派手にイッたな。綾乃、また俺と遊んでくれるよな?」

 そう言って、綾乃の傍を離れた。当の綾乃は、ただ黙って俺のほうを見つめるだけだった。
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