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いちろぐ。

痴漢師A

序章


 突然だが、俺の趣味は痴漢だ。

 満員電車で俺の股間が反応する女を見つけては、自慢のテクニックで快楽の虜にしてきた。

 定職には就いていないが、遊びつくして飽きてしまった女を痴漢たちのコミュニティに紹介することで収入を得ている。つまり、あえて職業を言うなら”痴漢師”ということになる。

 俺は痴漢師として、天性の素質を備えていた。
 一年前までは、俺は名の知れた痴漢師として、満員電車を戦場として痴漢行為に励んでいた。しかし、名が売れすぎたゆえに俺への警戒が増したこと、そして俺の目に適った獲物を狩り尽くしてしまったことから、俺は痴漢業を休養していた。

 しかし、痴漢師としての本能は、俺に休養することをゆるさなかった。ちょうど資金の底も見えてきたこともあって、俺は新たな街へ主戦場を移し、痴漢師としての活動を再開することにした。



 そうして、俺はこの街にやってきた。

 

 夕刻。
 俺は人でごった返す駅のホームに立つ。

(ふむ…、ここなら俺好みの女も見つかるだろう)

 新たな狩場となる桜川駅はこの街の中心で、複数の路線が交わる巨大駅だ。駅自体が大きなビルになっており、構内はショッピング目的の女子校生やOLで溢れている。

 ホームにも帰宅中の女子校生やOLが多くいた。俺はその中でこの街で最初の獲物に相応しい女を視線で捜す。

(む……)

 人ごみの中で、一際可憐なセーラー服の少女を見つけた。


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 体格は小柄だが、胸元はほどよく膨らんでいる。綺麗な黒髪は左右で結んである。可愛らしい小顔はまだあどけなさを残しており、もしかするとまだ中○生かもしれなかった。

(俺にはわかる……。あれは一級品の素材だ)

 あのような幼い少女は普通の痴漢にはあまり好まれない。しかし、数々の獲物を墜としてきた俺にはあの少女の魅力がわかった。

 幼いながらも凛とした顔つきは将来美女になることが容易に想像できるし、おそらく発育中の身体も、仮に中○生だとしたらなかなか発育のいい部類に入るだろう。
 なにより、あのような純真無垢な少女を快楽の虜にしてやることが俺の痴漢師としての喜びを感じることの一つなのだ。

(お…、あの車両に乗るみたいだな……)

 少女が車両に乗るのに気づき、俺は見失わないよう距離を保ちながら同じ車両に乗り込んだ。 



 車両はぎゅうぎゅう詰めの満員だった。 

 少女は車両の隅で、サラリーマンやOL風の女性に囲まれ居心地悪そうにしている。

(あのおっさん共を壁にすれば、余裕だな…。しかし、なにしろ一年ぶりだ、軽く腕慣らしといくか)

 乗客を掻き分け、少女の周囲まで近づいたそのとき━。

(おや……)

 少女の顔が僅かに紅潮している。その表情から、車内の熱気にやられているわけではなさそうだ。

(む…、あれは……)

 眼鏡をかけたサラリーマン風の中年男の腕が、不審に動いていることに気がついた。
 その男の手の甲が、少女の小さな尻にスカート越しに触れている。それだけなら、狭い車両内ではあり得ないことではない。しかし、その手の動きは妖しく尻を撫で回すように弧を描いているのだ。

(なるほど、痴漢か……)

 この街ほど大きな都市、それもこのような満員車両とあっては、同業者にあうのも不自然ではない。しかし、あの少女を狙うものが他にもいたとは。

(ふん、なかなかいい目をしているな。いいだろう、この街の痴漢の腕を拝見させてもらおう)

 俺はしばらく、目の前の痴漢男を眺めてみることにした。それと同時に、この少女のターゲットとしての資質も見極めるのだ。



 いつの間にか、男は少女のスカートをたくし上げていた。年に似つかない、派手目のレースのショーツが晒される。男はショーツ越しに小ぶりな尻肉を摘む。

「…んっ……」

 直接尻を掴まれ、少女の身体が一瞬震えた。思わず小さな吐息を漏らした少女は、ついに背後を振り返った。

 しかし、そのときすでに男の手は離れ、かわりに隣のスーツ姿の男性のビジネスバッグが少女の尻に当たっていた。

(ほう……、素人ではなさそうだ)

 今のすばやい変わり身を見るに、この男、かなり熟練の痴漢のようだ。さえない風貌だが、この年まで痴漢として生き残っているだけはある。

 男は再び尻を愛撫しはじめた。そしてその指先は、ショーツのクロッチ部分、少女の花弁へと到達した。

「……んっ……あぁっ……!」

 これには少女も驚いたことだろう。思わず漏れた可愛らしい喘ぎ声が俺の元まで届いてきた。

 男はそのままクロッチを指で小刻みに擦りあげる。指先の動きが早まるにつれて、少女の呼吸も荒くなっていく。

 このまま果てるのも時間の問題かと思われたそのとき、少女は自分を嬲る手をバシッと掴んだ。

「ちょっと…!やめてくださいっ!」

 振り返り少女は声を張り上げた。しかし、目の前の腕を掴まれた人物を見て、少女は自分の目を疑った。

「えっ……私……?」

 腕を掴まれたのは、OL風の女だった。いきなり少女に腕を掴まれたことに驚いているようだ。
 しかし、驚いているのは少女も同じだった。

「あっ……、…す、すいません……」

 手を離し、目の前の女性に謝罪する。まさかこの女が自分に痴漢をしたとは少女も思っていないだろう。謝罪後、少女はまた元の向きに戻り、肩を落とした。

(ふむ……、このおっさん、危機回避能力もなかなかのものだ。しかし、まだ幼いこの少女をイカせることはできなかったみたいだな) 

 男はさすがに諦めたようで、少女とは少し距離を置いていた。

 俺はやっと自分の番かと、少女の元へと近づいていった。

「……そこで俺の腕をよく見てな……」

 男の前を通る瞬間、俺は彼だけに聞こえる声でそう呟いた。

*

 俺は少女の背後に立った。肩を落としているせいか、少女は先ほどよりも小さく見えた。

 俺は、少女の腰にそっと手を触れてみた。

――はあ……、まさか間違えるなんて……、でもさっきのは絶対痴漢だよね……。

――痴漢なんて初めて……、まさかアタシみたいな中○生にまで痴漢する男がいるなんて……。

 少女に触れる手を通して、少女の思念が俺の脳内に流れ込んでくる。

 これが、俺が痴漢師として名を馳せた理由。
 俺は、対象の身体に触れることで、その対象の思考を読み取ることができる。それどころか、対象の名前や年齢、そのほか全ての情報を得ることができる。
 つまり、どう愛撫すればその女が悦ぶのかということも、文字通り手に取るようにわかるのだ。
 いつからこの能力が身についたかはもう記憶にないが、俺はこの能力を痴漢のためだけに使ってきた。その結果、痴漢師としてのテクニックも身につけた俺は、稀代の痴漢師としてその名を馳せることになったのだ。

(どうやら腕は鈍っていないようだな)

 能力がまだ健在であることにひとまず安堵する。続いて俺は、少女の情報を読み取っていく。

 少女の名は、片瀬美久(かたせみく)。どうやら中○二年生のようだ。両親は別居状態で、今は母親と同居している。しかし看護師の母親は仕事が忙しく、家では一人で過ごすことが多いらしい。

 通学には電車は使っていないが、放課後になると電車でここへやってきて、駅周辺を一人でブラブラしているようだ。

(なるほど……、普段さみしい思いをしているせいか、早く大人になろうと背伸びをしているんだな)

 派手なレースの下着を身に着けていたのも、その表れだろう。そう思うと、ますます目の前の少女が愛おしく感じる。
 しかし、女子校生ならまだしも、中○生があんな街中を一人でうろつくのは関心しない。 

(くく……、世間知らずな少女に、満員電車の恐ろしさを教えてやろう)

 俺は、そっと少女の尻に触れた。そして徐々に指先に力を込め、キュッと上向きに引き締まった小ぶりな尻を堪能する。


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――えっ……、またお尻触られてる……?

――ど、どうしよう……また間違えでもしたら……。あぁっ…お尻に指が食い込んでるよぉ……。

 困惑している少女の耳元に、そっと息を吹きかけてみる。

「ひぁっ…!?」

 少女の身体がビクッと震える。俺はその隙をついて、指先をショーツ越しに割れ目にめり込ませた。

「ふぁ…んんっ……!」

 少女はたまらず甘い声を漏らす。

――な、なにこれ……さっきの人と、違う……?あぁっ…だ、だめぇ……。

 さらに指先を伸ばし、未発達な小さな秘豆を転がす。まだ成熟しきっていない彼女の身体を責めるには、そこが一番効果的だ。

「…んっ…やぁ…っ…んん……!」

 ショーツをずらし、性器を直接弄る。さらに空いたほうの手でセーラー服越しに胸を掴む。

(Cカップか…、なかなかいい揉み心地だ)

 発育中の乳房と、スジのような小さな秘裂を両手で巧みに愛撫する。

――あぁっ…ダメ…、そんな、両方触られたら、気持ちよくなっちゃう……。

 布越しにわかるほど、乳首が隆起してきた。さらに、体内にほぼ埋まっていたクリトリスも、今ではぷっくりとその存在を主張していた。

 俺は最後の締めとばかりに、勃起した淫豆を指で弾いてやった。

「……ふぁっ、あぁぁあああっ……!」

 瞬間、少女の身体が、小さく痙攣した。同時に、スジマ○コから透明な愛液が滴りおちる。

――あぁ…なにこれ……。頭が真っ白……。

 少女にとって、これが初めての絶頂体験らしい。肩で息をしながら、俺に背中を預けてきた。

(どうだおっさん。見てたかよ)

 少女の身体を支えながら、ちらりと視線を先ほどのさえない風貌の男にうつす。男は俺の痴漢テクを目の当たりにし、目を見開いてこちらを見ていた。

 しばらくして、電車が次の駅へと到着した。俺は少女と中年男の二人を残して先に車両を降りた。




 翌朝、新たな獲物を探して、俺は再び桜川駅へとやってきた。

 ホームに立って周りを物色していると、一人の眼鏡をかけた男性がこちらにやってくるのが見えた。

「やあやあお兄さん。昨日はどうも」
「あんたは……」

 気さくに話しかけてきたさえない風貌の中年男に見覚えがあった。昨日出会った少女、片瀬美久を痴漢しようとしていた男だ。
 えらく老け込んで見えるが、近くでみると思ったより若そうだ。おそらく30代半ばといったところだろうか。

「いやー、君の腕には参ったよ。なんせ、あんなまだ性に目覚めてもなさそうなお嬢ちゃんをイカせちゃうんだもの。僕が今まで見てきた中では一番だよ」

 俺の言葉を待たずして、男は一方的にしゃべっている。

「おっと…、申し遅れたね。僕はこの街で痴漢やらせてもらってる小田という者だ。この辺りじゃちょっとは名は知れてるんだよ。知ってるかい?」

 小田(おだ)と名乗った男が俺にそう尋ねる。確かにこの男、親父臭い眼鏡にぼさぼさの髪型と、一見するとダメな中年サラリーマンといった風貌だが、痴漢の腕はなかなかのものだった。
 しかし、俺はこの街に来たのは初めて。この街の痴漢の情報など知る由もない。

「いや…、悪いが、知らないな」
「そ、そうか。まあいいんだよ。君、もしかして、痴漢を始めたのは最近かい?にしては腕が立ちすぎる気がするけど」 
「痴漢は……、以前はよくやっていたな。だが、この街でやったのは昨日が初めてだ」

 俺の返答を聞くと、小田はしばらく黙り込んでしまった。何か考えこんでいるようだ。

「……そ、そういえば……、まだ君の名前を聞いてなかったよな。よかったら、聞かせてれないかな?」
「……」

 俺は返答に悩んだ。この男、さえない風貌ではあるが、信頼できない人物ではなさそうだ。しかし、そもそも俺は自分の名が知れ渡ることは好きではない。

「答えられないか……。なあ……、僕の勘違いだったら悪いんだけどさ、君、まさか……、神の手を持つと呼ばれた伝説の痴漢師”A”なんじゃないかい…?今は引退してるって聞いたけど……」

 再び俺は沈黙する。目の前のこの男、中々鋭い観察眼をもってそうだ。

 もう隠し通すのは不可能かと、俺がゆっくりを口を開きかけたその瞬間━━。



「エーイジっ!」
「!!」

 背後から大きな声で名を呼ばれ、慌てて俺は振りかえった。
 そこには、昨日痴漢した少女・片瀬美久がいた。

「えへへ、やっぱり会えた♪ここに来ればまた会える気がしたんだよね、エイジにさっ」

 再び俺の名を口にし、少女は悪戯っぽく微笑んだ。

「お、お前…なぜ、俺の名を……」

 取り乱した俺が問いただすと、少女は勝ち誇ったような笑みを浮かべて、一枚のカードを取り出した。

「じゃーん♪これなーんだ?」
「それは……俺の免許証……」
「エイジったら、アタシがイッたと思ったら隙だらけなんだもん。ポケットががら空きだったよ」

(なるほど、あのときか……)

 あのとき。この少女を絶頂に導いたとき、俺は自分のテクを小田に誇示しようとその姿を探してしまっていた。それが、よもやこのような事態になるとも知らずに。

(ふん…俺もずいぶん焼きがまわったな)

 一年のブランクがあるとはいえ、こんな少女に一泡吹かされるとは。

 しかし、今はそんな悠長なことを考えている場合ではない。

「今ならまだ許してやる。今すぐそれを返すんだ」
「えぇ~…どうしようかな~。せっかく会えたのにな~」

 俺が手を差し出しても、少女は返すか返すまいか悩んでいるようだった。

「そうだっ。返してあげるから、ちょっとアタシに付き合ってよ。もちろん、エイジだけね。そこの変なおっさんはいらないよ」

 そう言って、少女は俺の手をとって、どこかへ連れていこうとする。

「変なおっさん……」

 一方の成り行きを見守っていた小田は、初対面(と思っているであろう)の少女に変なおっさん呼ばわりされ、呆然とした表情で立ち尽くしている。

「悪い、小田のおやっさん。俺はちょっとこいつと用があるから、話の続きはまた後でな」

 そう小田に告げ、俺は少女に付いていった。

*

 連れてこられたのは、構内にあるロッカールームだった。コインロッカーが数多くあるこの部屋の一番奥、入り口からは死角となったスペースまで俺は連れてこられた。

「こんなところまで連れてきて、なんのつもりだ?」
「え……う~んとね……」

 先ほどから何度問いただしてみても、少女はこのように返答をはぐらかしているばかり。  

「あ、あのさ……、エイジ、昨日アタシに痴漢したじゃん……?」
「あぁ…それは悪かった。もうしないよ」

 なるほど謝ってほしかったのかと、俺は目の前の少女に素直に頭を下げた。しかし、それも少女が欲した解答とは違っていたようだ。

「んーと…そうじゃなくて……、その、なんていうか……」

 依然としてもじもじと煮え切らない態度をとる少女に、苛々した俺はつい声を荒げてしまった。

「いい加減にしろ。子供の戯言に付き合うほどこっちは暇じゃないんだ」

 そう言って、少女の細い腕をパシッと掴んだ。そして、事態が事態なため、普段は使わないと決めている能力を発動させた。

――もう……目の前にこんな可愛い少女がいるってのに…、なんとも思わないの!?

――この人なら、アタシのヴァージンを捧げてもいいって思ったのに…、エイジの軟弱者っ!

 美久の思念が脳内に流れ込む。

(ふん……なるほどな) 

 どうやら、俺はこの少女を快楽に目覚めさせてしまったらしい。

(いいだろう、後悔してもしらんぞ……!) 

 こちらを見上げたままの少女の方へ、俺は一歩足を踏み込んだ。

*

 俺は少女の可愛らしい顔へ自分の顔を近づけ、強引に接吻した。

「んんんっ!?…んっ、ちゅ…んんああ……」

 突然のことに、少女は目と口を固く結んだ。この様子だと、これがファーストキスだったのだろう。

「んちゅ……んん……」

 身を固くしていた美久だったが、しばらくすると俺の舌を受け入れだす。

「これは、大人をからかった罰だ」

 右手をセーラー服にすばやく忍び込ませ、胸を愛撫する。そして、左手は少女の下腹部へ。昨日とは違い、いきなりショーツに手を滑り込ませ、幼い性器に直接触れる。

「んあっ…あぁんっ…!」

 いきなり敏感なところに触れられ、少女は年齢に似つかぬ官能的な吐息を漏らす。俺はさらに、割れ目の中に指を差込む。美久の膣内は狭く、指を一本入れただけでも窮屈に感じるほどだった。

「ふぁ…そ、そこダメっ……やぁあんっ」
「ダメ?自分から誘っておいて何を言っている。アソコをこんなに濡らしやがって、この淫乱娘め」
「あん、あっ…さ、誘ってなんか……、ふぁっ…そ、そこいいっ…♥」

 まさか心を読まれたとは思ってもいない少女は、俺の言葉を否定しようとする。しかし、膣内に与えられる刺激には敵わず、甘い声を発してしまう。

 膣内の浅いところを指を掻き回すように刺激していくと、あっという間に少女の膣口は愛液を垂らすようになった。

「もういいだろう…、お望みどおり、俺のチ○ポをくれてやる」

 俺は少女のショーツをずり下ろしてやった。あふれ出した愛液がクロッチに染みをつくり、糸を引いている。
 そのあと俺は自らのチャックを下ろし、勃起した肉棒を取り出した。

「……こ、これが…男の人の……」

 初めてみるであろう、赤黒く膨れあがったペニスを前に、少女はごくりと唾を飲んだ。
 まだ心の準備はできていないだろうが、そんなものは関係ない。俺は立ったままの姿勢で、極太の剛直を小さな割れ目へ捻じ込んだ。

「んぁぁあっ!?ひっ、ひぅううううん!」

 破瓜の痛みに、少女は悲鳴のような声をあげた。

――あ、あぅうっ…、痛いよ……。でも、これでもう処女じゃないんだね…。

 少女は苦痛の中にもどことなく嬉しさも感じられる複雑な表情をしている。結合部には、純潔を失った証が赤く滲んでいる。

(く…きついな……)

 まだ中○生ということもあって、少女の秘穴は異常なほど狭い。未発達な小陰唇はミチミチと裂けそうなほどに広がり、俺のペニスを咥えている。

 入れただけでもイキそうだったのだが、俺は腰の抽送を開始した。


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「ふあぁっ…そんな、急に動いちゃぁ…、あっ、あぁぁっ…!」

 胎内の異物が動き、少女は動揺する。
 初めてのセックス、それもこのような幼い少女とあっては、巨大なペニスのピストンは苦痛でしかないだろう。しかし、俺の場合は違う。

――あぁっ…これが、セックス……。い、痛いのに……、な、なんだか…アソコが熱いよ……。

 人には、本人も気づかないような性感帯が無数に存在する。俺は、繋がった部分を通してそのポイントを全て知ることができる。そして集中力を高めることによって、俺自身認識できないほどの繊細なコントロールで、その性感帯を巧みに刺激することができるのだ。

「あん…ぁああっ…、なにこれっ…、き、気持ちいいよぉ…っ…♥」

 肉棒が蜜壷を突き上げると、小さな膣内はさらにキュンキュンと収縮する。

「ふぁあっ、あぁあん…、エイジっ♥も、もっと突いてっ、あんっ、ああぁ♥」

 初めての快感に、我を忘れたかのように少女は悶え狂う。結合部からは愛液がとめどなく溢れ、ロッカールームにはピストンに合わせて淫靡な水音が鳴り響いた。

「あぁっ…だ、ダメ…、気持ちよすぎて、いっちゃうよぉぉお…♥」

 早くも絶頂が近づき、少女の膣内が震えだす。膣壁が肉棒に絡みつき、あえなく俺は絶頂を迎えた。

「くっ…いくっ…!」

どぴゅっ!!どぴゅるるっ!!

「ふあっ、あぁああああんっ♥」

 精液を小さな秘壷に流し込むと同時に、少女も絶頂を迎えた。

「あぁ……すごい…中に出てるよぉ……♥」

 マ○コが白濁液で満たされ、少女は恍惚の表情を浮かべている。幼い少女が割れ目からザーメンを垂れ流す姿は、この世のものとは思えないほど淫らな光景だった。

*

 衣服を整えたあと、俺は少女から無事免許証を返してもらい、再び小田の待つホームへと向かっていた。

「……なんで付いてくるんだ?」

 なぜか、少女・美久も一緒だった。さきほどヴァージンを失ったというのに、その足取りは軽い。

「え~、いいじゃんいいじゃん、ちゃんと返すものは返したんだし。どこに行こうが、アタシの勝手でしょ?」

 と言いながら、ちゃっかりと俺の後ろを付いて来る。思わず俺はため息を漏らす。

「だいたい、美久、お前学校はいいのか?」
「あと30分はあるから大丈夫だよんっ。って、エ、エイジ…今、アタシの名前、呼んだ……?」

(し、しまった…!)

 ついうっかり、少女の名前を呼んでしまった。まだ、直接は名前を聞いていないはずだった。

「あ、ああ……。さっきお前の鞄からノートが見えて、それでな…。お前だって俺の免許証を見たんだから、これでお相子だな」
「ふ~ん……」

 慌てて取り繕う俺を、美久は訝しげに睨んでいる。どうにも納得できないといった様子だ。



 そうこうしてる内に、俺たちは小田のおっさんの元へたどり着いた。

「やあ。話はついたかい?ってお嬢ちゃんも一緒か」
「あぁ、ちゃんと返してもらえたよ」
「はは、そいつはよかった」

 人が良さそうな笑顔で笑う小田だったが、すぐにまた真剣な表情にもどった。

「ところで…さっきの話だけど…、やっぱり君、伝説の痴漢師『A』で間違いないみたいだね……」

 そう言うと、視線を俺と美久の間を往復させる。もしや、先ほど俺と美久との間に起きたことを察したのだろうか。

 こいつにはもう隠せないなと悟った俺は、小田に向けて、小さく頷きかえした。美久が話を聞いているが、この際仕方ない。

「かつてそう呼ばれたこともある」
「えっ…、エイジってそんなすごい人だったんだ……」

 隣で、美久が目を丸くして俺を見上げている。

「しかし、俺が痴漢師『A』だったとして、どうするって言うんだ?」
「いやあ、僕はなにも君の邪魔をしようってんじゃあないんだ、むしろその逆かな」
「逆?」

 小田は俺の目を見つめ、ゆっくりと語りだした。

「最近は行政の警戒が強まったこともあって、この街もめっきり痴漢が少なくなった。僕みたいに細々と続けてるやつはいるけど、それでも以前のような活気はない。そこで僕は思ったんだ。君みたいな、カリスマ的存在、いわば痴漢たちにとっての『エース』がいれば、またこの”業界”も盛り上がるんじゃないかってね。現に、僕は今、君の存在に魅せられてる」

 どこか寂しそうに語った小田だが、その眼鏡のレンズ越しのその瞳には力強い生気が宿っている。

「だから僕は、もし君がこの街で痴漢をするというのなら、最大限協力するつもりだ。……いや、協力させてほしい。僕は今この近辺の痴漢たちを束ねる存在だ。必ず、君の力になれるはずだよ」

 そういってぐっと拳を握りしめる。頼りない風貌とのギャップに思わず笑いそうになる。

(ふむ……)

 少し考え込む。俺はあまり自分の名前が知れ渡るのは好きではない。そもそも、以前の街では、有名になりすぎたが故に痴漢がやり難くなってしまったのだ。

 だが、今回はどうだろう。この街の痴漢がすべて味方になるとしたら、これほど強力なものはない。もしかすると、この街が俺たちみたいな痴漢にとっての天国になるのも夢ではない。

(ま、そんなものに興味はないが、このおっさんがそこまで言うならな……)

 差し出された小田の手を、俺は強く握り返した。小田が満足そうに微笑む。

 突然、話を聞いていた美久が俺たちの間に割って入った。

「ねぇねぇエイジっ。今の感じだと、これからもこの街で痴漢するんでしょ?アタシも手伝ってあげるよっ」

 そう言って俺の顔を見てニコッと微笑む。突然のことに俺は返答に困ってしまう。

「は…?手伝う…?」
「そっ。エイジ、この街は初めてなんでしょ?アタシがナビゲーター兼アシスタントになってあげるって言ってんの。それに、女の子と一緒に居たほうが、痴漢だって思われないでしょ?」

 そう提案すると、美久は得意げに胸をはった。

「なにより、アタシ、エイジに興味あるし」

 最後に美久はそう付け足した。

「はぁ……?興味って、なんだよ」
「きょっ、興味は興味っ!これ以上聞くな、バカっ!」

 聞き返すと、なぜだか美久は顔を赤くして怒り出してしまった。

(なんだかなぁ……)

 確かに、美久の言うことも一理ある。仮にしくじったとしても、女性の証言があるというのは心強い。しかもこの少女、免許証のこともあるし、なかなか抜け目ない性格をしている。
 しかし、こんな年端もいかない少女を痴漢に連れ歩くというのも、躊躇われてしまうのもまた事実だ。

「はい、決定ー。これからよろしくね、エイジっ」

 一方的にそう告げると、美久は俺の胸をぽんぽんと叩く。

「ははっ、エイジ君も隅におけないねぇ」

 やりとりを傍観していた小田が、暢気にニヤニヤと笑う。

「あ、ついでに小田のおっさんもよろしくねっ」
「僕はついでか。ていうか僕はまだおっさんていうほどの年じゃないよ。せめておじ様、できれば小田さんと呼んでくれないかな」

(はぁ……騒がしいやつらだな……)

 呆れてため息をついていると、美久が俺の肩をちょんちょんと叩いてきた。
 そして、背伸びして俺の耳元に顔を近づけ、小声で囁く。

「また、アタシにも痴漢してよね……♥」



 こうして、頼もしい(?)味方を身につけた俺の、この街での痴漢師としての生活が始まったのだった。

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